母猫の願いは… アビちゃん

春からノンストップで保護依頼が次々と入り

今年も繰り越しにゃんこを入れると320匹を超える猫のお世話で

どうやっても1日ブログ更新ができる日が作れなくて

何度も更新していないか見に来てくださっている方に

申し訳ない気持ちです

 

気が付けばハロウィン(;^_^A

10月も終わろうとしていますね

 

poptekoちゃんに以前作っていただいた我が家の小次郎、ミミ、タマ

大好きだったシーちゃんやすだちさんのハロウィン人形🎵

可愛くて可愛くてクリスマスまで飾っておきたいわ~♡

 

お気に入りのにぃにぃとレン君の可愛い写真のフレームにしてみました

 

にぃにぃやレン君、保護部屋のみんなクリスマスには家族と過ごせると嬉しいな~

 

更新できなかった間にも数えきれないほどのにゃんこがやってきています

 

 

 

いつも通る海沿いの道で防波堤の穴から小さな子猫の目が光るのが見えました

(わかりますか?右側の防波堤の真ん中あたりにちょこんと立っている子猫の姿)

 

ここの近くでは3年んほど前から1匹の黒猫をよく見かけていました

 

小柄な子ですが、いつも元気に痩せている様子もなく

 

山で狩りが上手な子なのか、餌やりさんがいるのか

 

1度捕獲機を置いた事もありましたが捕まらない子でした

 

昨年の秋に、その黒猫が小さなサビ猫を連れていました

 

何度か目撃したけれど

 

 

昨年9月のこの時が最後にぷっつりと見かけなくなり

 

もう生きてはいないのだろうかと思っていました

 

黒猫がきっと母猫だろうと思っていましたが

 

1匹でいた所で近くに寄ってみると雄猫でした

 

今年の夏頃でしょうか、一瞬だけ山に入っていくサビ猫の後ろ姿を見て

 

生きていたんだと思うと同時に、サビ猫は雌しかいませんので

 

何とかTNRできないものかと、ここを通るたびにゆっくり車を走らせ

 

探していました

 

なので、防波堤の小さなキジトラの子猫を見た時に、あのサビ猫が大人になって

 

産んだのだろうと思いました

 

 

 

防波堤の反対側の建物の影に子猫が移動したので

 

捕獲機を置きましたが

 

側溝の中子猫が走り

 

その後を兄弟と思われる茶トラとサビが走って山に入って行きました

 

1時間ほど待っても、出て来る気配がなく、母猫のお乳でお腹が空いていないなら

 

捕獲は難しい

 

今は保護部屋もいっぱいで、母猫が育てている猫までは受け入れ出来ない状況だったし

 

今回はあきらめようと思い数日が過ぎました

 

 

そんな時に、温泉施設に猫がいるけど保護できないかとメールが入りました

 

その方は防波堤の子猫を見かけた場所から少し先のお家に住んでいる方でしたので

 

わかめ工場の横で子猫を3匹見かけたけど知っていますか?と

 

聞いてみると、「子猫は知らないけど、そのわかめ工場の前で4~5日前に車にひかれて

 

いたサビ猫を役所に電話して持っていってもらったのよ」と

 

あの母猫が車にひかれていたなんて。。。

 

偶然、母猫の死を知り、子猫の保護に向かいました

 

 

 

子猫たちはまだ母猫無しでは生きていけない大きさでした

 

もう一度捕獲機を持って行くと、よほどお腹が空いていたようで

 

ほんの数分で防波堤で見たキジトラが入りました

 

キャリーに移して、再度捕獲機を置くと

 

今度はサビと茶トラが2匹一緒に入りました

 

 

先日見た3匹の子猫と同じ毛の色なのですが、見ていない兄弟がいないか

 

しばらく捕獲機を置いてみましたが現れませんでした

 

若い母猫はこの子達を残して逝くのはきっと心残りだったろうね

 

 

不安そうな顔をした兄弟たち

 

海岸通りで保護した3匹なので

サビがウミちゃん、キジトラがキシちゃん、茶トラがトオリ君と

名付けました

 

トオリ君が最初に卒業し、キシちゃんが卒業し

 

ウミちゃんの里親様を探しています

 

お母さんにそっくりなサビ猫のウミちゃん

 

お空のサビ母さんが安心できるよう里親様を探しています

 

にゃんちさんが少しでも人馴れするようにとお家で預かってくれました

 

首をかしげたうみちゃんに運命を感じた方

 

ご連絡お待ちしています

 

 

 

先日、お寺で子猫の鳴き声がすると相談がありました

 

どこから声が聞こえているかというと

 

なんと屋根の中からだと。。。

物置の上の瓦を受けている木の間から?

 

どうやってそんな所に子猫が入り込んだのでしょう

 

お寺の方が大工さんに相談したそうですが

 

屋根をはがすのはかなり大がかりな事のようで

 

子猫を出すのは無理だと

 

「猫なんか死んでもいいじゃないか」と

 

はしごを屋根にかけたまま帰ってしまったそうです

 

 

 

私たちが行くと確かに子猫の声が途切れては聞こえ

 

屋根からではなく、物置との間の壁ではないかと

 

耳をすませ、鳴き声が聞こえるたびに

 

あっちだ、こっちだと探しまわりましたが

 

やはりはしごを登り屋根の上に行くと声が近づいてきました

にゃんちさんと屋根の上で

 

聞こえてきた子猫の声があきらかに屋根の中からとわかり

 

 

 

瓦をそっと動かすと粘土のように固まった土が屋根を支える板に乗っていて

 

壁までつながるこの板と屋根を全部はがすのは大変な事だと

 

もしかしたら、子猫を救出するのが不可能なのではと

 

不安でいっぱいになりました

 

声が聞こえ始めて4~5日だそうで、子猫の体力も限界なのでは

 

 

 

にゃんちさんが呼んでくれた大工さんが屋根に登り

 

子猫の声が聞こえてくる場所を手でぐぐっと押してこじあけました

 

 

 

板が外れ中にいた子猫をつかみ

 

引っ張り出す事ができました

ちっちゃなちっちゃな子猫が出てきましたよ!

 

たぶん屋根裏で子育てした母猫から離れてしまい

 

這っていくうちに狭い部分に入り込んでしまい、母猫が咥える事ができなく

 

なってしまったのでしょうね

 

救出してくれた大工さんは、以前パンチパーマしてたそうで

 

あだ名が大仏さん(´▽`*)

 

子猫にお名前いただきました!

 

 

登るのは簡単だった屋根ですが

 

にゃんちさんと降りるのに必死でしたよ

 

大仏さん本当にありがとうございました

 

 

泣き疲れ、体温が下がっていた大仏君

 

カイロで温めますが、なかなか体が暖かくならず

 

ミルクも吸い付いてくれません

 

 

 

 

咥えても吸ってくれないので、にゃんちさんが根気よく

 

シリンジで1滴1滴飲ませてくれました

 

あーもんさんが預かり、またまた睡眠不足との闘いです

 

それでも毎日のブログ更新

 

本当にお疲れ様です

 

 

大仏君、元気にすくすく成長しています

 

里親様からお申込みもあり

 

もうすぐお迎えです

 

 保護してから12日過ぎた大仏君のミルクタイムの動画です

最近具合が悪くなり、あの食欲旺盛だったアビちゃんが

 

ご飯を少し残すようになりました

 

 

保護した時には乳癌が破裂していて

 

病理検査から戻ってきた結果は

 

余命5か月でした

 

先生からは5か月はもたないかもしれないと言われたのが

 

昨年の5月です

 

元気になって、触診ではしこりがどこにも無くて

 

もしかしたら奇跡の癌克服をしたのではないかと思うほどでした

 

 

 

保護してから一年と5か月が過ぎていました

 

検査では転移も見られ、胸にたまった水を3日に1度抜いて、利尿剤で頑張っていました

 

抗がん剤は副作用に苦しむので使いませんでした

 

 

病院に通うのも、入院も怖がりのアビにはとてもストレスで

 

ご飯を保護部屋なら食べてくれるから

 

入院はできるだけさせないで

 

休診日も先生がいつでも連れて来てと

 

診てくださいました

 

その日も水を抜いたばかりでしたが

 

呼吸が苦しそうとムートンが病院へ連れて行く車の中で

 

沢山の血を吐いたと聞きました

 

先生には危険な状態になったら連絡くださいと頼んであったので

 

先生から電話があり

 

みなさんがアビちゃんへと送ってくださった

 

食べやすいパウチを持って病院へ走りました

 

 

これが最後にならないでよと

 

祈りながらアビのいる入院室へ

 

大好きなチュールの入ったウェットを器に入れると

 

口からはぽたぽたと血が止まらずに落ちていて

 

 

それでもにゃんむすが差し出した器に顔を寄せ

 

なめようとしていました

 

出ていた舌が長くたれているのに

 

舐める事ができず、舌はもどろうとしないので

 

アビはどうして舐めれないのだろう?と不思議そうな顔を見せました

 

 

器にも血がたまっていき

 

泣いたらアビが不安になるからと我慢していても

 

ボロボロ泣けてしまって

 

ぐったりしたアビをぎゅうっと抱きしめ

 

なでているうちに呼吸が止まりました

 

こんなにふっくら太った末期の癌の猫はいないよねと

 

先生と泣きながら笑いました

 

アビらしい最期でした

 

アビが亡くなる少し前に

 

はるにゃんやこうにゃん、ゆめにゃん、ふくにゃんの保護主さまが

 

支援物資を持ってきてくださった時に

 

幼稚園児のお子さんが一緒に来ていて

 

猫たちを撫でてくれていたのですが

 

何とアビの体を何の躊躇も無く撫でたそうです

 

アビがパンチを出さずに撫でさせるなんて

 

Mちゃんすごい! 未来の猫使いだわ!

 

スタッフみんな驚きました

 

 

 

アビちゃんの絵を描いてもってきてくれましたよ

 

もう涙腺が壊れそうでした

 

Mちゃんありがとう

 

 

沢山の医療費がアビちゃんにかかりましたが

 

出来る限りの事をしてあげられたのは

 

ご支援してくださった皆様のおかげです

 

本当に本当にありがとうございました

 

 

 

どこで生まれて、どこでどんな風に生きてきた子だったのでしょう

 

家族を見つけてあげられなかったけど

 

保護部屋に来た時からアビはきっとここで看取る事になるだろうと思っていました

 

同じ部屋で、仲良しになったレナも待ってるね

 

 

ムートンがレナの隣にアビの骨を埋めてくれました

 

今頃チュールでパーティしてるかな

 

アビちゃんに出会えてよかった

 

保護部屋はアビにとって少しは落ち着くお家になっていたのかな

 

そうだったら嬉しいな

 

 アビの写真をスライドで何枚か見る事ができるようにしました

 

遅れている会計報告ですが、7月と8月の計算がやっとできました

 

いつもなら、夏が終わる頃には資金が底をついて

 

緊急募金を毎年していましたが

 

今年はご支援してくださる方が増え

 

何とか10月も医療費を支払う事ができました

 

皆さんの大切なお金を保護部屋の猫たちに送ってくださり

 

ご支援の物資を送ってくださり

 

本当に本当にありがとうございました

 

受け入れを止めれば資金は今いる子たちに使えるのですが

 

緊急の子たちばかりで、なかなか受け入れを断る事ができないケースばかり

 

 

命を繋ぐ事ができる事に感謝の気持ちでいっぱいです

 

寒い冬が来る前にどの子も家族ができ、暖かなお家で暮らせますように

 

 

 

コメントをお書きください

コメント: 2
  • #1

    kotora5 (木曜日, 01 11月 2018 10:28)

    アビちゃんの記事と写真に涙が出ました。
    保護してもらって、毎日名前を呼んでもらって、友達と出会って、
    保護部屋での生活は、病気で苦しいながらも 幸せな時間だったと思います。
    可愛いお友達も、絵を描いて持ってきてくれたんですものね(^-^)
    にゃんむすさんやスタッフ皆様の思いは、必ず届いていると確信します!

    猫達を保護する過程も、いろいろ大変なご苦労があるんですね…。
    頭が下がります(T_T)
    これから寒くなります。皆様どうかご自愛くださいね。

    猫達みんな、暖かいお家が見つかりますように!

    大仏さん、ナイスでしたね(^-^)

  • #2

    にゃんむす (土曜日, 03 11月 2018 22:35)

    kotora5さん

    いつもインスタでコトラ君とおごうちゃんのほのぼの写真に癒されています
    大切に育てていただいて愛情いっぱい注いでくださってとても嬉しいです
    コメント、書き込みができなかったようですみません
    コピーして載せてみました(*^^*)

    みんな保護されるまでにドラマがあり、過酷な環境で頑張ってきた子が
    多いですね。どの子もみんな幸せをと願っています