パーキングエリアで迷子になった猫さんアリー君

 

パーキングで働く友人から聞いて知りましたが

 

トイレなどに張り紙がしてあったそうです

 

 

 

旅行で来られた方から、「猫が逃げてしまった」と

 

今までいったい何度聞いた事でしょう

 

理由を聞くとそのほとんどがリードをつけて外に出した

 

車の中でキャリーに入れておらず、ドアをあけたら出てしまった

 

猫はリードや首輪をパニックになると、ものすごい力で

 

暴れますのですっぽ抜けてしまいます

 

そして、知らない場所で逃がした猫のほとんどが見つかりません

 

どうか皆様、リードのお散歩はやめて

 

大切な家族を事故から守ってください

 

いつもは大丈夫？

 

猟犬の血の入った犬が放れている事があります

 

大きな車の音や、トンビやカラスを見て怖がる猫も沢山います

 

獣医さんでも猫を抱っこしている方もよく見かけますが

 

ふいに開くドア、急に入って来るわんちゃん

 

危険がいっぱいです

 

写真のアリーちゃんは、神戸から高知へ引っ越しの最中に

 

休憩で寄ったパーキングエリアで

 

首輪をしてオシッコをさせようとして、首輪が抜け

 

行方がわからなくなりました

 

山奥の民家の無い場所です

 

行方がわからなくなったのは11月27日です

 

にゃんむすが聞いた時には既に２週間以上が過ぎていました

 

12月16日に目撃した人がいたそうで

 

いつも預かりをしてくれている雑貨屋さんと見に行く事にしました

 

江樹、緑樹、大樹、樹香の4兄弟を保護したすぐ近くでしたので

 

あんな山の中、飼い猫がさまよっているのかと思うと

 

どんな不安でお腹を空かせているだろうか

 

 

 

 

ふぅ～、また山の中か・・・

 

溜息が出ます

 

どこにでも隠れる場所があり、車を停める場所が少なく

 

歩行者はゼロです。目撃情報を聞いてまわる民家もありません

 

夜は電柱も電灯も無いので真っ暗です

 

とりあえず捕獲機を置く事にしました

置いた場所がわかるように

 

箱の上に石を載せて置いたりして目印にします

 

こうしておくと、他の人が見に行ってくれた時に

 

どこに捕獲機があるかわかります

 

 

捕獲機は平な所に置かないと、蓋に力がかかり踏板に猫が乗っても

 

閉まらなかった事がありましたので

 

車にはこんなカマも乗せています

 

捕獲機を置く場所や歩く所の生い茂った草木を刈るために

 

 

虫よけも必需品です

 

冬でも淡路島の山にはマダニがいます

 

山でさまよった猫には必ずと言ってよいほどマダニが付いています

 

靴、足首、袖口などにマダニ除けのスプレーをする事で

 

かなり防げるのでは

 

 

道路から見えにくい場所で草木を刈った所に捕獲機を一つ置きました

 

獣道のようで、いのしし？のフンがたくさんおちていました

 

右側のシダの影に隠してあるのは風呂場の椅子

 

捕獲機の場所が滑るので椅子を踏み台にして登るために

 

 

 

 

道路沿いにしか置けない場合は車を運転する人から見えにくくします

 

本来、捕獲機を置くのは他人が入れない敷地内であるか

 

見張っている事ができる場所に限りますが

 

今回は人も車も少なく、捕獲機無しでは捕まらない事と

 

夜は危険すぎて見張る事ができないので

 

万が一、猫嫌いな人が捕獲機に入った猫を見つけたらと思うと

 

不安でたまりませんが

 

 

雨が降る日は段ボールやペットシーツで濡れないように

 

冬は一晩捕獲機の網の上では可哀そうなので

 

マットも敷いておきます

 

 

本当にこんなところに何週間も猫がいるだろうか

 

見間違いではないだろうか

 

特徴のある柄の猫なので良かったですが

 

黒やキジトラだと探している猫かどうかわからない事も多いですね

 

飼い猫は逃げて探している事を書いたメモをつけておくことで

 

見つけた人が入っている猫を逃がしてしまわないようにしています

 

 

 

夜も雑貨屋さんと待ち合わせて捕獲機を確認しに行く事に

 

夜の10時近く、車を走らせていると

 

茶トラの猫が道を横切りました

 

「おきたちゃん？」

 

3か月ほど前に、道路でひかれた虫を食べていて

 

にゃんむすがクラクション鳴らしても食べ続けていた猫さん

 

捕獲して、去勢手術をしようと思っていたら

 

メスでお乳がはっていたので

 

子育て中なら子猫が死んでしまうと

 

手術をしないで戻した猫さん

 

にゃんちさんと山道に戻しに行った時は本当に辛かった

 

しばらくその場に餌を置きましたが

 

数日食べてあったのに

 

子猫を連れてくる事も餌が食べた形跡がない日が続き

 

もう、この場にはいないと思いましたが

 

ずっと気になっていました

茶トラの猫はにゃんむすの方へ駆け寄ってきましたが

 

近寄ると逃げてしまうので

 

車から見えない場所に捕獲機を置いていきました

 

茶トラは戻ってみると入っていました

 

もうお乳は吸われいる形跡が無く、翌日予約が取れたので

 

避妊手術をしました

 

春が来る前に手術をしてあげる事ができて良かった

真っ暗な中、「怖いよ～～～」とお互いの服を掴みあいながら

 

パーキングの猫の捕獲機を見てきました

 

大きな猪が突進してきたら大怪我するだろうな～

 

でも、夜に見に行ったからおきたちゃんに会えたのよね

 

こちらは3か月前のおきたちゃん

 

口元の白池、目の横のラインの本数と形

 

眉間の縞模様の形など見比べて

 

間違いないと思います

 

 

 

冬は虫も減り、民家が1軒だけありますが

（パーキングとは別の場所です）

 

誰かに餌をもらっていたんだろうか

 

大人の猫で2㎏代というのは、毎日食べる事はできていなくても

 

時々、何か食べ物にありつける子なんだろうね

 

 

 

3か月前にたぶん子猫と別に捨てられたんじゃないだろうか

 

にゃんちさんが乳首をぎゅうっとして

 

何度か揉んだら、1滴お乳が出てきました

 

授乳中ってもっとお乳が張って、お乳もぽたぽた出ると思うのですが

 

子猫がいる可能性がゼロではないので戻す決心を

 

 

 

おとなしくて、捕獲機の中でもゲージの中でも

 

箱座りしているおきたちゃん

 

何故おきたちゃんと言う名前になったかと言うと

 

新鮮〇というクリーニング店に、お客さんの後をついてきてしまった

 

土方君（新選組の）という猫がいましたね

 

同じ日に保護された茶トラの雄を沖田君と名付けましたら

 

女の子だったのです(;^_^A

 

 

 

手を差し出すと、自分から頭をこすりつけて来る

 

甘えんぼさんです

 

こんな子がある日突然、食べ物も寝る場所も無い

 

山道に捨てられたらどんなに過酷でしょう

 

ごめんね、2度捨てられたのと同じ事だよね

 

 

 

 

 

ワンニャンクラブの保護部屋は満室で、廊下や階段にもゲージが並び

 

本当にこれ以上の大人の猫はと

 

受け入れもできない状況です

 

戻せる場所の猫は戻さなけれななりません

 

 

 

TNR出来る場所？おきたちゃんは生きていける？

 

これから寒くなるのにまたお外での生活に？

 

考えている時間はありません

 

おきたちゃんの家族になってくださる方いませんか？

 

窓際でひなたぼっこができれば幸せです

 

探し回らなくてもご飯が食べられたら幸せです

 

おきたちゃんの里親さん募集しています

それから2日間、全く猫の姿を山の中で見る事が無かったのですが

 

朝の山は気持ちがいい～

 

エネルギーたっぷりの濃い空気

 

私一人でもったいないと思うほど

 

 

捕獲機の餌を取り換えていた時

 

軽トラが停まり、おばあちゃんが降りてきました

 

「猫探しよんのか？」と聞かれ

 

「神戸から高知に引っ越しの途中で、

 

パーキングで逃がしてしまった猫を探しています」

 

と、言うと

 

「猫おるよ」と指差す方向を見ると

 

崖の上に登ろうとして振り向いた猫は

 

あの張り紙の写真の猫にそっくりでした

 

携帯で写真をと思っているうちに

 

茂みの中へ入ってしまいました

 

 

おばあちゃんにお礼を言って

 

捕獲機を猫が登った崖の下に置きました

 

あの子に間違い無い！

 

感動している私の目には見てはいけないものの姿が・・・

 

 

 

「ウソ・・・又？　何で今？」と　(￣ロ￣lll)

 

おきたちゃんの事で悩んでいるのに今は気持ちに余裕が・・・

 

黒い猫がこちらに向かってくるでは無いですか

 

あわてて撮ったせいか

 

画像が横になってしまって見づらいですね

 

大柄な猫さんですが、かなりやせていますので

 

しばらくの間さまよっていたのか

 

もっと山奥に捨てられてここまで来たんだろうか

 

民家まで車でかなり行かないと無いよ

 

餌は何もないよね。虫や草を食べているから栄養状態は悪いよね

 

あきらかに飼い猫だった子なのに、保護できない？

 

スタッフや預かり先にも猫がまだ沢山いるし

 

雑貨屋さんにおきたちゃん預かってもらうし（マルコも預かってもらっているのよね）

 

う～ん、う～んと声が出てしまうほど

 

悩み、車に餌を取りに行くと

 

 

(>_<)どこまでも付いて来る

 

こんなところに置いてくなんて無理！

 

寂しかったよね？不安だったよね

 

怖かったよね？お腹空いたよね？

 

歩行者が全く通らない場所だから

 

すり寄る事も出来なかったよね

 

車で通りかかったおじさんが、私が捕獲機しかけているのを見て停まり

 

「ここはみんなが捨てに来る、可哀そうな犬や猫を沢山見て来た」と言ってました

 

 

そう、ここはシャイニー、ミケニャン、チャミケ、エドガー

 

クロニャン、マックスの６匹を保護した場所です

 

 

 

 

「ごめん、玄関でいいからゲージ置かせてもらえない？」

 

無理を言って雑貨屋さんにまたまたお願いしたのですが

 

マルコが怖がって吐いて、ご飯食べないって

 

とりあえず、去勢手術を済ませ

 

保護部屋の狭い廊下にゲージを押し込み

 

二つでもお掃除大変なのに４つもゲージが並んでいる

 

 

でも、何とか命を繋ぐことができればきっと幸せが待ってるよね

 

行き場の無い子たちがどうしてこんなにたくさんいるんだろう

 

この子の名前は山汰とつけました

 

血統書も無い、生まれた日もわからない

 

だけどきっとクリスマスには家族に笑顔を届けるサンタになれるかな

 

山汰に運命を感じた方いませんか？

 

生まれてきた事を喜んでくれる家族ができますように

 

迷子のアリー君のおかげで出会えたね

 

 

 

 

毎日、雑貨屋さんと、ご支援いただいているKさんと私とで

 

日に何度か捕獲機の確認に行きましたが

 

この2日間は餌も減っておらず

 

もうどこかに移動してしまったのか

 

今日は診療所に行く日だったので一旦戻ると

 

雑貨屋さんが「あの子いるよ！」と

 

捕獲機を置いた道路の反対側の草陰の中にいたそうです

 

 

 

反対側は急な斜面で猫でも谷底に落っこちそう

 

 

上の写真に猫が写っています

 

 

赤い丸を付けるとわかるでしょ？

 

白い毛に黒い模様

 

きっとアリ君に間違い無い！

 

捕獲機を３つ、アリ君がいる側に置くと

 

崖を降りて行ってしまいました

 

 

 

 

 

警戒しているので車に戻り

 

しばらくしてまたそのしげみを見ると

 

いました！今度は顔がはっきりと見えます（中央の白いのね）

 

こちらの様子をうかがっているようなので

 

飼い主さんに電話をして、大きな声で名前を呼んでもらいました

 

 

「アリー！　アリー！　アリー！」

 

かなり近づいても逃げずに声を聞いています

 

どうしたら捕まえる事ができるんだろう

 

お腹が空いているのにどうして食べないんだろう

 

捕獲機の外にもお皿に餌を置いているのに

 

今日はハムを入れてありました

 

そうだ、からあげの方が匂いがするから入らないだろうか

どこにも行かないでよ

 

美味しいの買ってくるからね

 

パーキングにからあげを買いに行き

 

少し冷まして、食べやすい大きさにちぎって

 

戻りました

 

アリー君の姿がありません(>_<)

 

 

1個目の捕獲機　空・・・

 

2個目の捕獲機　空・・・

 

3個目の捕獲機・・・

 

 

わ～～～～ん( ﾉД`)　入ってる～～～

 

アリ～～～

 

4週間近く山の中で本当に頑張ったね

 

背骨とんがってるね

 

捕獲機の中で暴れて鼻怪我しちゃったね

 

 

飼い主さんに連絡すると、年明けまで仕事が休めないのでと

 

今日の仕事を早く切り上げ飛んできましたよ

 

3時間半～4時間かかる高知から

 

いなくなった時は1週間ほど毎日来ていたそうです

 

お仕事が始まって来れない日々がどんなに辛かったでしょうね

 

捕獲機の中ではすごいパンチと威嚇でした

 

誰にでもなつこいアリー君ですが

 

怖い思いをして興奮状態なので

 

捕獲機にマットを敷いて、ご飯も入れて

 

ペットシーツでしっかり巻いて

 

そのまま高知のお家の中に入るまで捕獲機から絶対に出さないようにと

 

お願いしました

 

引っ越し先のお家はアリー君にとっては知らない場所なので

 

脱走に気をつけてと伝えました

 

 

助手席に乗って、大好きなお父さんと一緒に帰りました

 

 

 

お菓子よりこういう物の方がいいのかなと思ってと

 

洗濯の洗剤を沢山持ってきてくださいました

 

 

 

インスタでも猫を外に連れ出して写真を撮る方増えていますが

 

たった1度の過ちで一生悔やんでも悔やみきれない事故がおきます

 

あなたの猫を守れるのはあなただけです

 

 

アリー良かったね

 

今日はぐっすり眠れるね

 

 

ご支援のお願い

 

にゃんむすびで募った寄付は淡路ワンニャンクラブの医療費

過酷な環境で頑張っている猫たち（受け入れしてもらえない猫たち）、新しいシェルターへの積み立てに

使わせていただいております

どうぞよろしくお願いいたします